胸の痛みについて
胸の痛みは色んな病気が潜んでいるケースが多くあります。
さまざまな症状のなかで命に関わる病気が最も多く含まれていますので、油断は禁物です。肋骨、肩甲骨あたりの痛みも胸の痛みにつながります。胸痛が起こったら、発症の時期(周期)、部位、痛みの程度、持続時間、それにともなう症状などの特徴をよく整理しできればノートにまとめ、医師に正確に伝えることが大切になってきます。
実際に、胸に痛みが起きた場合に、実際には心臓からの痛みでないことがよくあります。生命に関わるようなことのない肋間神経痛(肋骨にそって感じる肋間神経の痛み)であるかもしれないし、食道や胃の上部に炎症や潰瘍ができても胸が痛むことがあります。
胸の痛みには、胸膜、横隔膜、心膜、胸壁に分布する知覚神経への刺激によって感じる痛み以外に、交感神経、副交感神経(どちらも胸腔臓器にあります)がかかわる内臓痛とよばれる痛みがあります。
内臓痛は部分的血液不足(虚血といいます)などによる刺激が交感神経を経て、または血管の収縮による刺激が副交感神経を経て脊髄に伝わり起こります。ややこしいことに、この痛みは別の離れた部位に放散痛を起こすのが特徴です。放散痛とは、悪化した部位とは違う場所に表れる痛みのことです。
胸の痛みの代表格、心筋梗塞・狭心症は、心筋が血液不足となって心臓の交感神経が刺激され脳に伝えられることによって、独特の強い胸の痛みを引き起こします。
心筋梗塞・狭心症に対してほかの心疾患や胸部疾患のほとんどは、胸壁や胸部の筋肉などの末梢神経の痛みや胸郭内の迷走神経の刺激による痛みとされています。
胸に痛みを感じたら、専門医に一度見てもらうことをおすすめします。
